投稿日: 2020/06/25

雲竜ビルはり治療室・雲竜漢方薬局

「鍼灸古典をたずねて」(2)

1-1 臓
 心の臓は、夜も昼も休むことなく拍動する不可思議な生物に思えたようで、身体中で活力と生命力を代表するのが心臓であり、これに神が宿ると考えたのも当然であろう。
 肺は、気の出入する処としているが、空気が生物に重要不可欠なものであることには考え及ばなかったようで、魄が出入するとしている。
 肝や脾は、近代まで正しい生理が不鮮明で、古代人では何とも解説ができぬことで、肝は魂を、脾は意・智を生ずとしている。
 腎については、難経三十六難に「他の臓器はみな一つで、腎のみ二つあるのは何ぞや」と問い、それに答え「腎は二つあらず、右は腎で左は命門にして、命門は諸神精を宿す所、原気につながり、男は精を蔵し、女は胞につなぐ」と述べて、腎と命門に区別している。
 命門は精気や元気を生じ三焦に関連する。
 腎の生理は不明確であるが、肝腎などと重要の代名詞に用いており、胞は子宮のことで同胞という言葉は今日でも用いられている。精は精気、精力などに用いている。
 心包は心臓のどれを命名したものか不明である。(現在心包と云う部位があるがこれは問題にならない)
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